環境、家計にやさしい家concept
住み心地の良さに欠かせない
断熱性と気密性
夏も冬も家の気密・断熱性は大切なポイントです
健康と家の断熱性の関わりはご理解いただけたと思いますが、省エネの暮らしを考える上でも、家の断熱性を高めることは大切です。以下のイラストは、住まいにおける冬と夏の熱の流出入について表したものですが、家のさまざまな箇所から熱が出入りしていることがわかります。その流出入を抑え、冷暖房効率をよくするためにも家の性能を高めることが必要なのです。
断熱材にかかる費用は建築コスト全体の11~12%
家づくりには基礎や構造、内装、住宅設備など、さまざまなコストがかかります。その中で断熱化にかかる費用は、高性能断熱パネルで、建築コストの11~12%。高断熱サッシでは5~6%に。そのように考えると、建てた後でも替えられる設備の費用を抑えるなどして断熱化に注力した方が、賢い家づくりと言えます。
断熱化で節約できる暖房費が年間で3万6000円とすると、30年でおよそ108万円も削減できる計算になります。住宅ローンと同様に、長い目で見てライフサイクルコスト(住宅の生涯コスト)で判断すると、断熱化へのコストアップも検討しやすいのではないでしょうか。
断熱性能の高い家は医療費の負担軽減にも
断熱性の高い家は、暖房費の削減だけでなく、先述で紹介した健康改善効果もあり、医療費の負担軽減にもつながります。その効果を3人家族で試算してみると、年間で約3万円少なくなることに。つまり30年でおよそ90万円も医療費が軽減できる計算になり、断熱化によるコストアップは決して高い買い物ではないことがわかります。出典:近畿大学 建築学部 岩前研究室
地球環境保全に貢献した家
森を育てながら、半永久的に資源を獲得
「ainoe」の構造材、木質内装建材は、無垢No.1の木質総合建材メーカー「WOOD ONE」社製を使用。同社は「森と人との共生」を目指し、ニュージーランドの森を育て、その木材・ニュージーパインを使った製品づくりを続けています。
⽊を切る、そしてまた植える、それが地球を守る
木を切ることは環境破壊なのでしょうか? 木は二酸化炭素を吸収してくれますが、成長期を過ぎた木は二酸化炭素の貯蔵量もほぼ一定になると言われています。だから、二酸化炭素を固定化した木を切って、また新しい木を植える。こうした適切な森林管理は大気中の二酸化炭素を減らし、地球温暖化を防止することにもつながるのです。
CO2の“貯蔵庫”としての⽊材
CO2は森林で樹木に吸収された後も、炭素として木材中に固定されています。そのため木材製品は、燃やされたり微生物によって分解されたりして、再びCO2として大気中に放出されるまでの貯蔵庫であるといえます。
人間1人が呼吸により排出するCO2は年間約320~360kg(1日=約1kg)と言われています。30坪の木造住宅1棟に使用した構造材とピノアースシリーズの内装建材のCO2固定化量は12.5トン-CO2と算出できます。これは、人間35.7人分相当の年間の呼吸によるCO2排出量を固定化したことになります。